2016年8月14日~15日 前夜発4泊5日[4日目~5日目]
【行 程】
・雲ノ平キャンプ場ー祖父岳ーワリモ北分岐ー水晶小屋ー東沢乗越ー真砂岳下分岐ー(竹村新道)ー南真砂岳ー湯俣岳ー湯俣温泉晴嵐荘〈テント泊〉
・湯俣温泉晴嵐荘ー高瀬ダム・・・七倉温泉P
◎お盆休暇を利用した久しぶりの長期テント泊も、いよいよ終盤です。
竹村新道を、湯俣温泉に下りもう一泊、翌朝早く七倉温泉Pに下ります。
よく眠れました。時刻は2時です。
小屋泊まりの時は、眠れずトイレに行き、そのついでに外で星空を眺め
たりして時間を過ごす事が良くあります。今回全くなく、起床後眺めら
れるのは、幸せです。次回星空の写真を撮りたいと思います。
まずは混雑しない時間にトイレを済ませます。朝食、テントの撤収、準
備をして、3:45出発です。
5:00 雲ノ平キャンプ場を振り返る。次に帰ってこられるのは?
薬師岳のモルゲンロート。
南側、槍ヶ岳・穂高岳方面。
三俣蓮華岳、笠ヶ岳のモルゲンロート。
水晶岳方面、お天気男か?今日も快晴。
5:30~40 今回二度目の祖父岳、360度の眺望は抜群だ!!!!!!
ワリモ岳(割物岳)から鷲羽岳を望む。
三俣蓮華岳への裏銀座縦走路。
岩苔小谷の先に聳える薬師岳。
6:50 ワリモ北分岐、こんなに天気が良いと、鷲羽岳迄寄り道を
して見たくなる。そんな気持ちを抑えて先へと進む。
岩苔小谷に映る水晶岳の影、昨日訪れた高天原温泉も小谷の先にある。
水晶小屋へと続く裏銀座縦走路。
ワリモ岳を従え堂々と聳える鷲羽岳。
西側往復して来たパノラマ、雲ノ平も見納めだ!!
同じく水晶岳から遠く笠ヶ岳まで、雄大なパノラマ。
タカネシオガマ、水晶岳、水晶小屋の看板
7:35~50 水晶小屋、しばし休憩する。
実に美しい槍ヶ岳、今度表銀座を縦走して登頂して見たいものだ。
今日の東沢谷の眺望も、両側から切れ落ちる山々、遠景の立山・剣岳・
鹿島槍ヶ岳・7月に登った針の木岳等、1枚の名画を見ている様で、
思わず見入ってしまう美しさだ。・・・・・
これから戻る裏銀座縦走路、真砂岳下分岐までは、まだまだ気の抜けない
登り下りが続く。あせらずにゆっくり歩みを進める。
東沢谷のパノラマ。
痩せた岩稜帯を通過して行く。
東沢乗越
9:10~20休憩する。
緊張するとのどが乾く。
途中ピークより望む槍ヶ岳。
ワリモ岳・鷲羽岳。
三ッ岳・烏帽子岳方面。
真砂岳・野口五郎岳。
ワリモ沢の先、硫黄岳から赤岳へと続く硫黄尾根(登山道なし)の赤さが
際立つ。後ろに控える槍、穂高との対比がすばらしい。
ミヤマココメグサ
傾斜も緩んで来たが、日射が強くなり気温も上がったせいか、結構汗ばむ。
一昨日越えて来た野口五郎岳、真砂岳。山容の白さが際立っている。
〈左〉赤牛岳方面、〈中〉分岐道標、〈右〉竹村新道入口・遠くに大天井岳方面
やっと真砂岳下分岐、11:15~25コンニャクゼリー、水を十分補給
する。歩きながらの塩飴も美味しい。
今日歩いて来た裏銀座縦走路を、振り返りしばし感慨にふける。
振り返り仰ぎ見る真砂岳。
右手に槍から西鎌尾根。
結構緊張する谷側崩壊地のトラバース道。
〈左〉タカネスイバ・ミヤマキンポウゲ・ハクサンフウロ
〈中〉オヤマソバ 〈右〉真砂岳からの竹村新道
一旦鞍部まで下り、南真砂岳へと登り返す。重いザックが疲れた身体には
結構しんどい。
ふりむけば、真砂岳中腹から歩いて来たトレースが、手に取るように解り
これも一つの山遊びかなと想う。
裏銀座縦走路も、遠くかなり
高く見え、ついさっきまで
そこを歩いていたとは、信じ
られない。
12:52~13:12南真砂岳
登頂(2,713m)、遅い昼食を取る。
北側真砂岳から野口五郎岳、南側
槍ヶ岳の抜群の眺望を楽しむ。
南真砂岳からの下の竹村新道。
私の下山時、南真砂岳手前で登って来た方1人、南真砂岳で下って来た2人
組と会っただけであった。この新道は、登るには急登の連続で、相当な体力を消耗する。出来れば避けたいコースだ。
真砂岳も大分遠くなった。
クロマメノキ(実)
登山道から東側燕岳方面。
真夏に一部色づいた葉、積雲との対比が遊び心をくすぐる・・・
南側赤岳方面。
14:45~55 湯俣岳登頂
(2,378.7m)。手前の登りは
疲れた身体にしんどく、はっきり言ってばてた!!
展望台までの下りは、ただただ
単調で飽きてくる。
一部笹薮が伸び道が解りずらい
箇所もある。ひざに負担がかか
らない様に、ゆっくり休み休み
下る。
16:50 展望所、下に湯俣川を望む。
同じく槍ヶ岳を望む。
17:10 湯俣温泉晴嵐荘着。当初七倉温泉Pまで下りる予定をしてい
たが、高瀬ダム迄タクシーを呼べない時間帯となり、更に1時間追加で歩
くのはつらいので、ここでもう1泊することにした。
晴嵐荘にテント代(\700)と入浴料(\500)を支払い、テントを設営後
風呂につかる。
今日一日で13:30程歩いた身体に、熱めの硫黄泉が心地よい。
湯上りのビールはまた格別・・・、簡単に夕食を食べ、明日天気が下り坂
になるらしいので、早寝早起きで下る事とした。
晴嵐荘に天気情報を聞いたが、テレビもない・電話もない。ましては携帯
電話も 当然繋がらないので、解らず仕舞い。
たまには、文明から隔絶した場所も、また良いものだ。
最近では、知床半島の羅臼ユースホステル以来だ。
8月15日 3:00起床、定番の餅入りラーメンの朝食を済ませる。
空を見上げて、まだ天候も崩れそうもないのに一安心。
テントを撤収、4:00に出発する。
晴嵐荘前の橋を渡り、高瀬川の
右岸の登山道を下る。
5:30~40夜も明けて明るくなった。
ところどころに木道も整備され、平坦な
道を快調に下る。
湯俣温泉登山口の看板 5:49
まだ、朝日と青空も見えている。
〈左〉上流より高瀬ダムを望む 〈右〉水色に見える川の流れ
〈左〉高瀬ダムの慰霊碑 〈右〉最後の長いトンネル
高瀬ダム竣工碑
7:06高瀬ダム着。公衆電話でタクシー(\2,000)を呼び
七倉温泉Pへ下る。
7:38 七倉温泉P到着。
準備をして、帰路に着く。
中央道塩尻IC~甲府昭和IC
経由で、昼前に自宅に着いた。
幸いにも好天に恵まれ、十二分
に満足出来た、”山遊帰”であっ
た。