⇒前編より
2日分の睡眠不足を一気に解消するように、7時間以上は爆睡することが
出来ました。3時に起床しましたが、周期的にテントを相当揺らす強風が
吹き荒れる天候で、とりあえず荷物の整理を始めました。出来れば山頂に
もう一度登り、ご来光を見たいと計画していました。整理を始めてやっと
気が付いたのです、茂さん人形のないことに?・・・・・
一瞬頭の中が真っ白になってしまいました。ザックのどこかにひもで止め
ていればよかったのに、後の後悔先に立たず。結局下山途中にも見つから
ず、風の藻屑と消えてしまったのです。この事が今回の山遊帰二度目のト
ラブルとなりました。折角女房が幌尻岳百名山達成の横断幕と一緒に作っ
てくれた人形、百名山登頂に暗雲か❔・・・・・何だかいやーな予感とな
りました。朝食を食べ、明るくなったので外に出て見ましたが、ガスで視
界がなく、風も強いままなので山頂でのご来光はあきらめ下山する事とし
ました。
6:12 ガスで視界が20m程しかない。南沼キャンプ指定地に昨日
5張あった内、冬雪洞泊に凝っている地元の方が、短縮コース登山口に
下山、また、私より年上の方(両者とも男性)が十勝岳方面に縦走して
いった。
朝食は、テント内で定番のインスタントラーメンにお餅を入れ済ませま
した。シュラフ、エアマットをたたみ、整理パッキングして外に出しま
した。風が強いので入口を閉めテントの撤収中に、事件はおきました。
四隅のタープを外し、テントの下に敷いたグランドシートをたたんでい
た時、ペグが抜け強風にテントが飛ばされてしまったのです。テントを
追い2回あと少しのところで捕まえられそうになったのですが、密閉さ
れたテントは風船のように消えてしまったのです。・・・・・・・・・
1時間程風下の東側を探して見ましたが見つからず、あきらめざるを得
ませんでした。原因は、①荷物をテントに残して置かなかった。②テン
トの入口を閉めてしまった。③テントに背を向けてシートをたたんでい
た。等です。自分のあほらしさ、ふがいなさを痛感する結果となってし
まいました。これが三度目のトラブルであり、皮肉にも撤収前のテント
を撮影した写真が上記です。7:30下山開始する。
7:43 下山方向もガスで視界が良くない。
山側もこんな具合で五十歩百歩。
8:00 トムラウシ公園を下る。
〈動画 ①〉 トムラウシ公園、風が相変わらず強い。
8:08 眼下に望むトムラウシ公園、何処かにテントが引っ掛かっていればの願いもむなしい。
8:25~35 登り返しの前に一息入れる。トラブルの後慎重にゆっくり行こう。・・・
8:42 最初の登り返し、良く寝たので今日は身体が軽い。
昨日はトムラウシ山山頂が良く見えていたのに、今日はすっかりガスの中だ!
登り切ってほっと一息。
前トム平の奥の山並に幾筋もの日射しが幻想的だ!
8:52 一旦ガレ場を降り、少し登り返す。
振り返り見る上空に青空が。
8:56 登り切った峠のような地点、ここを下ればもう前トム平。このあたりの岩場から、ナキウサギの声がよく聞こえる。
同じくパノラマ。
8:57 この中にエゾシマリスがいます。写真をクリックして見てください。
9:12 前トム平を通過する。
前トム平のスナップ。
〈動画 ②〉 コマドリ沢上部の紅葉。
9:29 ガレ場を右岸に横断する。
9:30~40 紅葉をみながら水分補給をする。
紅葉のスナップ。
10:01 コマドリ沢下部を下る。
イワギキョウ ヤマトリカブト タカネトウウチソウ
高山植物の紅葉。①ハイオトギリ
同じく。 ②ハクサンフウロ
10:08 この辺りは、エゾノサワアザミがいっぱい咲いている。
アップした画像。
見事な紅葉 エゾウメバチソウ 10:20 コマドリ沢分岐通過
10:28~38 急坂の階段前に休憩、フルーツゼリー・ビスケットで小腹を補う。
10:46 思っていたよりあっけなく登り切った。
11:22 新道より仰ぎ見る前トム平方面、ダケカンバはすっかり落葉し、白さが際立ってっている。
途中紅葉のスナップ。
11:46 紅葉の背景の前トム平から前トムラウシ山、今日もトムラウシ山山頂は風が強いだろう。
〈動画 ③〉 新道からの前トム平から前トムラウシ山。
心癒される黄葉だ❣❣❣
11:49 南東方面の山並。
11:58~12:08 南側の山並を見ながら休憩、水がおいしい。
ほんの一時にわか雨が降る。
〈動画 ④〉 南側の山並。
12:24 同じくパノラマ。
12:29 雲が多くどんよりとしている。
12:35 カムイ天井通過 ヤマハハコ 13:26温泉コース分岐通過
13:46~56 短縮コース登山口に無事下山した。14:23~
15:30東大雪荘で入浴、登山バッチ購入、15分程昼寝をして、
今日の目的地占冠村(しむかっぷむら)「道の駅樹海ロード日高」に
向かった。トムラウシ山を振り返って、改めて自然の厳しさ・自分の
ふがいなさを痛感した山遊帰となりました。過去のトムラウシ遭難を
思い出し、茂さん人形が身代わりとなり、私を守ってくれたのではと
・・・・・
高い木のないトムラウシ山の山頂付近の自然、美しい花々等が人々を
魅了してやまないが、逆に強風等荒天時その力の脅威を垣間見た気が
します。